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木津川市にまつわる昔話
   
   
  ふしぎな箸  
   
 

昔、加茂の高田に貧乏ながら仲の良い老夫婦がおりおました。ところがある日、お婆さんが病に伏してしまいました。それ以来、お爺さんは毎日、白鬚神社へお参りして「早く良くなりますように」とお願いをしました。そんなある日、お爺さんは近くの上池のほとりに座ってお婆さんの事を考えていました。すると、大きくて見事な鯉が浮き上がってゆっくり泳ぎました。「お婆さんに食べさせたら元気になるだろうなあ。お婆さんのためになってくれないだろうか」と鯉に話しかけました。すると不思議なことに、泳いでいた鯉はじっと動かなくなりました。お爺さんはありがたいことだと思い、大事に家に持ち帰り、お婆さんに食べさせようとしました。しかしお婆さんは「なんて見事な鯉だろう。食べるのはかわいそうだから池へ逃がしてあげましょう」といいました。この言葉を聞いた鯉は、ぴょんと跳ねて池の中へ消えました。池からとぼとぼと帰ったお爺さんは、家の戸をひいてびっくりしました。お婆さんは、元気に晩御飯の用意をしていたのです。顔のしわも取れ、すっかり若返っていました。

それを聞いたとなりの老夫婦も、上池に鯉を獲りに行きました。大暴れする鯉を無理やり取り押さえ、鍋で煮て食べようとしました。しかし不思議なことに、鍋の中には鯉どころか、水一滴ありませんでした。お婆さんは腰を抜かして座り込み、そのまま口も足も不自由になってしまいました。

それ以来、上池の鯉を獲る人はいなくなったといいます。上池の鯉は神様のお使いだったのかもしれませんね。

 
 
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