第14回 木津川市フォトコンテスト

たくさんのご応募ありがとうございました。

応募総数163点の中から厳正な審査を行い、下記の作品が入賞されました。
また、下記の期間「木津川市フォトコンテスト入選作品展」を行います。

● R5年3月25日(土)~4月5日(水)
  【終了】イオンモール高の原4F(平安コート吹抜け)

● R5年4月29日(土・祝)~5月7日(日)
  【終了】ガーデンモール木津川2F(西松屋さんとFIT365さんの間)

● R5年6月5日(月)~16日(金)
  【終了】木津川市役所 1F 住民活動スペース前
○初日5日は午後から 6/10、11閉庁 最終16日は午前中まで

● R5年6月23日(金)~7月6日(木)
  【終了】アスピアやましろ(山城総合文化センター)
○6/26(月)、7/3(月)休館日 最終6日は16:00頃まで

● R5年7月21日(金)~8月3日(木)
  あじさいホール(加茂文化センター)
○7/24(月)、7/31(月)休館日 最終3日は15:00頃まで

上記以外にも以下での展示を予定しています。
日程が決まり次第、またこちらの内容を更新していきます。
● ふるさとミュージアムやましろ※(山城郷土資料館)
● アル・プラザ木津1F サテライト観光案内所※
※スペースの都合により、上位のみの展示です

全体の講評

中山 真幸 氏(特別審査員)

入選された皆さま、おめでとうございます。
今回応募くださった作品は入選作、残念ながら入選を逃した作品も含めて木津川市の良さを見やすく分かりやすく表現された素晴らしい作品が多く、どれも上位に選出したいような作品ばかりでした。
技術的には、必要以上に彩度を上げ過ぎずに自然で落ち着いた色合いの作品や、仕上げのプリントや用紙の選定にも気を配られた作品が多く、丁寧に作品作りをしてくださったことを感じることができました。
また、人物の入れ方においても、うまく物語性を出しながらも人物が主張し過ぎず、あくまで主役は木津川市の風景となっている作品が多かったことも良かった点だと思います。
少し気になった点としては撮影場所が分からない作品が少し目に付いたことです。
写真としては綺麗でも、写真全体が花(コスモス、桜など)というのではなく、募集の趣旨に沿って、撮影場所が推測できる程度には背景を入れられた方が良いと思います。

WINNING WORKS 入選作品

京都府知事賞
『初夏の親子』
西田 喜久代 様(木津川市) 岩船寺
構図、色合い、シャッタータイミング、プリント仕上がり、どれも素晴らしい作品です。
特に作品全体を包んでいる落ち着いた自然な色合いに惹かれます。木々に囲まれひっそりと建つ三重塔、静かにつつましく咲く紫陽花、その中を歩く親子連れの雰囲気がとても良く表現されています。
お子さんが紫陽花に手を伸ばしているタイミングも見事です。
三重塔の相輪を途中で切らずに、全て入れられた点も良かったと思います。
プリントにも気を配られていて、ずっと見ていたくなる作品です。
木津川市長賞
『待ち侘びた冬の花火咲く』
宮川 和弘 様(木津川市) 木津川堤防上
夜空を埋め尽くす花火、そして花火を眺める人々を土手の下から見上げるような構図で撮影したことが成功した素晴らしい作品です。
人物が黒いシルエットだけにならず、花火の光に照らされて浮かび上がっているところが更に効果を上げています。
後ろ姿なので表情は見えませんが、子どもを抱っこした親子、寄り添うカップル、スマホ撮影している家族、皆が空を見上げて笑顔で花火を眺めてる様子が伝わってきて、明るい未来を感じさせてくれる作品です。
木津川市観光協会賞
『穏やかな秋の一日』
桑原 秀樹 様(滋賀県湖南市) 浄瑠璃寺
何といっても屋根瓦の一枚一枚まではっきり分かるほどの浄瑠璃寺の見事な映り込みが素晴らしい作品です。
これだけの映り込みに出会うためには何度も足を運ばれたのではないでしょうか。
少し白っぽい空を紅葉で隠し、左端の赤い祠までしっかり入れたことで全体の構図に無駄がなく、色彩のバランスも良い、浄瑠璃寺撮影のお手本のような作品に仕上がっています。
特別審査員賞
『シーズン到来』
深井 賢二 様(宇治市) 加茂町
爽やかな青空と白い雲、たわわに実った黄色い稲穂、赤いコンバインの色合いが綺麗です。
背景の民家や倉庫が目立たないよう構図に気を配られている点も上手です。
刈り取りしている人物とコンバインが画面中心にしたことで写真に躍動感を与え、収穫の喜びを感じさせてくれています。
その上で、主役はあくまで豊作を感じさせる美しい田園風景になっているところもこの作品の魅力です。
人物の顔が写らないように配慮して撮影されているところに撮影者のマナーを感じます。
木津川市議会議長賞
『雪の元旦』
甲田 モトム 様(大阪府大東市) 浄瑠璃寺
何とも幻想的な浄瑠璃寺です。
雪にストロボ(フラッシュ)を当てて雪を玉ボケで表現されている技術が見事です。
その雪の位置も絶妙です。なかなか思うような位置になってくれないものですが、何度も何度も撮影されたであろう努力の跡がうかがえます。
思い切って全体の上半分を空と雪の構図にされたことでとても印象的な作品になっています。
木津川市教育長賞
『お参りを願って』
岡田 光子 様(木津川市) 浄瑠璃寺
早朝、開門前の掃除をしている何気ない風景を撮影されたところにセンスの良さを感じます。
雪の参道を丁寧に心を込めて掃き清めている様子が写真からも題名からも伝わってきます。
参道を真正面から大きく入れられたことで奥行き感のある良い構図になりました。
掃除されている人が門を隠してしまわない位置にされたことも良かったと思います。
木津川市商工会長賞
『虫送りの松明点火』
北川 茂博 様(久御山町) 椿井
今では珍しくなった害虫駆除と豊作祈願の行事である虫送りの様子を子どもたちの表情とともにうまく捉えられています。
松明に火を付け、これからこれを持って村を練り歩くぞ!という子どもたちのワクワク感がよく伝わってきます。
炎の撮影は意外と難しいのですが、シャッタースピードを少し速めにされたことで、迫力ある炎を上手に表現されています。
京都府観光連盟賞
『戻ってきたよ!』
西嶋 るい 様(京田辺市) 大仏鉄道 鹿背山橋台
家族連れでしょうか? 天気の良い日に仲良く大仏鉄道の遺跡を散策している様子がよく伝わってきます。
ここは大仏鉄道の遺跡の中でも作品にするのが難しい場所ですが、緑と明るい日差しに囲まれた遺跡の雰囲気に合わせて少し明るめの露出にされ、遺跡の上の花(つつじ?)を入れる等の工夫して撮影されたことでとても良い作品になっています。
撮影者の方はここで待っておられたのでしょうか? 子どもたちが遺跡巡りをしてきて戻ってきたんだな、と思わせてくれる題名も素敵です。
お茶の京都DMO賞
『秋の黄昏』
林 保喜 様(宇治市) 加茂町
少しアンダー気味の露出で撮影されたと思われますが、それが沈みゆく夕陽に向かって走る電車の雰囲気を醸し出すことに成功されています。
電車撮影時はヘッドライトがこちらを向く構図で撮影しがちですが、この作品ではあえてテールライトを向けたことが題名にもマッチしており、良かったと思います。
暗かい中、走る電車を撮影するのは難しかったと思いますが、ブレもなく上手く撮影されており、撮影技術の高さを感じます。
京都新聞賞
『豊作祈願』
宮川 和子 様(木津川市) 涌出宮
涌出宮の「いごもり祭」の「お田植祭」という行事の一場面だと思います。
微笑みながら教えているお姉さん、不安気で神妙な表情の子どもたち、優しく見守っている大人たち、それぞれ皆の表情を上手に捉えた微笑ましい作品です。
全員の顔が見えているタイミングや角度で撮られたことが良かったと思います。
また、マスク姿が今の社会状況を表わしているという意味でも価値のある作品です。
朝日新聞社賞
『コスモスの小径』
福島 一芳 様(久御山町) 山城国分寺跡周辺
コスモス畑を散歩しているよくある風景ですが、さり気ない魅力を感じる作品です。
前景に思い切って大きなコスモスの花、遠景に密集するコスモス、そして中景にS字道路の真ん中を歩くカップルに置いた構図がバランス良く、また人物がコスモスと被っていないことですっきり見やすい作品になっています。
それと偶然だと思いますが、カップルの服の色が黄色とピンクだったことで、違和感無くコスモス畑の色に溶け込んでいることもこの写真の魅力になっているような気がします。
毎日新聞社賞
『気持ちいいね!』
河﨑 恭広 様(木津川市) 中央体育館前
桜並木の下、三人の少女が仲良く自転車に乗っている、この光景を見つけてカメラを向けることができた時点で成功間違いなしの写真です。
人物の位置もベストポジションです。近過ぎると風景写真ではなく人物写真になってしまい、遠過ぎると逆に人物の存在感がなくなり、ただの桜並木の写真になってしまうところでした。
桜並木に西日が当たって道路に影ができているのも良いアクセントになっています。
左側の空の部分をカットして上半分を全て桜にすることで、桜のトンネルの雰囲気を強調してみても面白かったかもしれません。
読売新聞社賞
『皐月のわらい仏』
金井 正顕 様(宇治市) 加茂町岩船
笑い仏の写真はよく見ますが、前景につつじの花を入れた写真は珍しいのではないでしょうか。撮影に行かれた時期や、花を大きく入れた構図などよく考えられています。
また、この笑い仏は意外と彫りが浅く、立体感を出しにくいのですが、斜めから光が当たるタイミングで撮影されたことで陰影が出て立体感がよく表現されています。
前景の花の真ん中に綺麗な咲いた花を持ってくることができれば更に良い作品になったと思います。
産経新聞社賞
『恭仁京の星夜』
市川 礼二 様(奈良市) 加茂町例幣
三脚を立てて1時間ほどの長時間撮影をされたのではないでしょうか。その努力の甲斐あって見事な星景写真になっています。
柿の木を星の軌跡の中心に持ってきている、遠方の外灯の光を柿の木の幹で隠しているなど、構図をとても工夫されていて素晴らしいです。
また柿の木にライトを当てられているようですが、光加減もちょうど良く、不自然にならないギリギリのところで柿の色がしっかり出ています。
できれば暗い地面はもう少しカットした方が良かったように思います。
優秀賞
  • 『秋雲染まりし頃』

    浅井 重美 様(木津川市) 木津川橋梁
  • 『春が来た』

    武安 一明 様(生駒市) 蟹満寺駐車場付近
  • 『彩りの参道』

    大村 昌弘 様(木津川市) 木津川市山城町椿井
  • 『紫陽花の頃』

    岡本 隆雄 様(木津川市) 岩船寺
  • 『アジサイ満開』

    富永 良明 様(精華町) 加茂町岩船寺
佳作
  • 『新たな歴史への夜明け』

    土肥 雅也 様(木津川市) 恭仁京跡
  • 『陽春の古寺』

    木村 善行 様(木津川市) 海住山寺
  • 『夜桜最高』

    森川 有三 様(城陽市) 神童寺
  • 『秋の装い』

    表 弘明 様(城陽市) 浄瑠璃寺
  • 『秋風の夕刻』

    前野 比登志 様(木津川市) 木津城址公園
〈著作権/無断転載・引用禁止について〉
本ページに掲載している画像については、権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。掲載されている著作物に係る著作権・肖像権は撮影者が保有します。
画像の使用をご希望の方は、当サイトの「画像貸し出し・使用申請について」をご覧ください。
一覧ページへ戻る