高倉神社は、平安時代末期(12世紀)の後白河法皇の第二皇子以仁王を祀る神社で、隣接して以仁王の御墓があります。『平家物語』によると以仁王は、治承4年 (1180) に平清盛とその一族の追討を命じる令旨を諸国の源氏勢力にあてて出しました。このことが露見したため平家に追われた王は、南都の興福寺をたよって都を落ちる途中、この地つまり「光明山寺の鳥居の前」で流れ矢に当たって落命されたとあります。後に王の御霊を祀ったのが、この神社の起こりです。
付近には、都を落ちる王に従って宇治橋の合戦で活躍した筒井浄妙の墓と伝えられる塚(浄妙塚)があります。現在、以仁王の御墓と浄妙塚は宮内庁が管理しています。
高倉神社は山背古道にほぼ沿った立地で、付近には道標もあり訪ねやすいところです。玉水駅を出発し、高倉神社→以仁王墓→筒井浄妙塚→蟹満寺→涌出宮→棚倉駅とめぐれば、ウォーキングコースとしても楽しめます。
JR玉水駅から徒歩約20分
または、コミュニティーバス山城線「神ノ木」下車、徒歩約3分
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